私の勤める会社は小さな機械メーカーで
70名ほどの社員が細々と日々がんばっております
頑張ってない人も中にはいますが…ま、それは今回おいといて
パレートの法則ってやつですな
パレートの法則とは
「売上げの8割は2割の社員に依存する」と言ったような傾向や考え方。集団における評価が2割の人によって支えられているという法則。「80:20の法則」とも言われ、パレートの法則から派生した「2:6:2の法則」(※上位2割・中位6割・下位2割に分かれるという法則)も有名。あの働きアリでさえも2割は働いていないとか
1台の機械を作るのに大まかにこんな仕事の流れがあり各所で各人が仕事をしています
営業
⇓
設計
⇓
部品製作
⇓
組立・調整(⇦ここが私の仕事!)
ですが…
これは部品製作でやるべきじゃねーのか?って仕事を組立作業でやっている。というのが長年慣例となっており、ビビりはそこにモノ申してやりました。
組立とは
「組立」と聞いてあなたはどのような作業をイメージするでしょうか?
私は「部品を設計図に従い組付けていく作業」をイメージします。
ところが私の会社ではある一部の部品において部品図があるにも関わらず、長年その部品に関しては「材料から組立作業で作製する」という流れが慣例化していました。
悪しき伝統だわ
ビビりがモノ申しました
そこでビビりは部品課の課長を交えて部品作業者たちにモノ申しました。
部品図があるんだから部品図通りのものを作ってきてくれませんか?
ところが現状維持バイアスに囚われている、年配作業者が多い部品課では
現状維持バイアスとは、
現在の状況より好転すると分かっていても、変化を避け現状維持を選ぶことを指します
人材アセスメントラボ 現状維持バイアスとは?起こる原因や外し方を解説 より引用より
より詳しく知りたい方はこちらの書籍がおススメ
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何で今までそっちでやってたものをこっちでやるんだよ!負担増やす気かよ!
と、予想通りの反応。
そこでビビりは諭すように言いました。
「よく聞いて下さい。何もビビりは部品課の負担を増やそうと思ってこんなことを言っているんではないんです。【この仕事はどこでやる仕事ですか?部品作るのが部品課じゃないですか?】と言いたいんです。
ちゃんと設計から部品図が出図されているんだから、そちらで作ってもらえないですか?
それとも材料から部品図をみて部品を作るのは「組立」の仕事ですか?
仕事の住み分けはしっかりやりましょうよ、その方が責任持っていい仕事できると思いますよ
と、言ったところ
「俺はもう定年で再雇用だから…」
(…あれ?急に老けました)
「俺もあと2年だから…」
…はは、そうですね(そんなの関係ないだろ!!!!)
と、話は平行線のままでうやむやのうちに話し合いも終了。
モノ申した後
その時は納得してもらえなかったのですが、後に社長の耳にも入り、会議の議題にも上がり、正式に「会社命令」としてその部品は部品課で作製してもらえることになりました。
そして更にその他の部品でも同様に組立作業の中で作製していた部品を部品課に作製してもらえることになりました。
更に更に、塗装部品のさらえ作業(ネジ穴の塗装を除去する作業)も組立で行っていたのですが、これまた塗装作業の一貫としてやってもらうことに決まりました。
これもビビりが「塗装がネジ穴に入ったままでは組立できないんだから、部品としては完了していないですよね?部品として完了したものを持ってきてください」と提言したのが始まりでした。
部品課のその後
最初の部品を部品課で作製するようになってグチグチと不満を言っていましたがしばらくすると、
まず精度が上がった。安定した品質になった。さすがは部品課!
そして部品課でも時間短縮のために専用の治具を作製するなどのいい成果がみられるようになりました。
私の現場では
私の現場である「組立」でも何より仕事の負担が減ったことにより作業スピードが上がったことと、安定した部品供給がされるようになったこと、そして今までモヤモヤしていた胸のつかえが取れたことでスッキリしました。
おわりに
仕事のすみ分けがうやむやで各課での「職務分掌」の徹底がなされていないと、仕事に責任が持てない気がします。「こっちでやる仕事か?」と考えてしまうからです。
私はビビりなので言いたいことは余り口に出せず、コツコツと証拠集め、同士集め、証言集めをして確固たる状況にならないと何も言えないです
ほとんどの場合は何も言えません
結局、自分でやった方が早いと思って部下に頼むこともあまりできません
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でもそんな姿を見て協力してくれる人がいるのも事実です
真面目にコツコツとやるのは得意な方です
今回はたまたま機会に恵まれて言いたいことが言えたのでスッキリしました
どうせやるなら効率的に、でも無駄なことはしたくない!
私の好きな言葉「巧遅拙速」で仕事したいもんですな。
【LIFE】巧遅拙速(こうちせっそく)という考え方「まあまあだけど早い」か「良いけど遅い」か
小さな会社の小さな出来事をビビりがモノ申したお話でした。
では今回は以上です、ありがとうございました!
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