私の会社では、パワハラを受けている人がいます。
先日、上司からの連絡で
「来月20日から、A君こっちに来るから宜しく頼むわ」
A君がパワハラ被害者です
数年前から、彼の希望で異動を申し出ていましたがなかなか実現されることなく、再度申し出たようです。今回は「これでダメなら辞めます。」とはっきり言ったところ1か月の引継ぎを得て7月20日から私の部下になるということでした。
パワハラについてと、アンガーマネジメントについて調べてみました。
パワハラに悩んでいる方、怒りが抑えられない方、怒りについて気になる方も読んでみて何かの参考になれば幸いです。
パワハラ行為とは6つの定義
パワハラとは6つの定義に分けられます。
身体的攻撃
暴力的行為です、一番わかりやすいパワハラ行為です。
精神的攻撃
言葉により暴力により、精神的苦痛を与える行為です。侮辱や人格否定する言動があてはまります。
人間関係を切り離す(孤立させる)
仲間外れにする行為です。無視するなどもこれにあてはまります。
過大要求
内容的・時間的に無理な仕事を押し付ける、強要する行為がこれにあてはまります。また、不用な仕事を強要する行為もこれに該当します。
過少要求
過大要求とは逆に、ほとんど仕事を与えない、また本人の能力以下の仕事しか与えないなどがこれに該当します。
プライバシーの侵害
家族や恋人など、業務に関係のないことを再三質問したり、またそれらについて暴言を吐くなどもこれに該当します。また、本人の了解なしに個人情報を暴露することもこれにあてはまります。
A君の被害状況
A君の上司による、パワハラは上記の6つの定義の内で言うところの精神的攻撃(暴言)とプライバシーの侵害があったということです。私は現場が異なるので、詳細な状況はわかりませんが、普段の業務から「お前はダメだ」、「それだからお前の家族は~」というような言葉が飛んでいたそうです。定時を過ぎて残業時間におよぶこともあったと聞きます。
近くの同僚も止められない、聞くに耐えない状況だったといいます。
なぜそんなことになるのでしょうか?A君に問題があったのかもしれませんが、特にプライバシーに関しては全く仕事とは関係ないことだと思います。
パワハラ防止法って試行されてないの?
ふと、思い出して「あれ?最近施行されたんじゃなかったかな?」と、調べてみたところ
2019年5月に職場内でのいじめ、いやがらせ、ハラスメント行為を防止する対策として「改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)」が成立しています。2020年6月に施行(中小企業は2022年4月1日)
中小企業は2022年の4月だったんですね、変わることを祈ります。
叱る・怒るの違い
叱ると怒るって違います、なんとなく分かっていても話すときは混同してしまいますが国語辞典などで調べてみると
叱る(しかる)/目下の者の言動、よくない点などの指摘し、強く咎めること。
つまり間違っていることを教えて、やめさせることです。
怒る(いかる・おこる)/腹をたてる、憤慨する。「起こる」が同源で、勢いが盛んになる意。気持ちが高ぶるのを言うようになったとも言われる。
つまり怒るは感情であって指導でも教育でもなく感情のひとつであるということです。
仕事のミスなどで叱る場合、当人としては、最初は「叱ってる」つもりなんでしょうけど段々ヒートアップして「怒る」にシフトしていってしまうんでしょう。そこまで言う?って感じになってしまうともはや「怒ってるだけ」でそこに指導はない。
怒ったあとに「さっきはごめんな~」ってくる人いますよね。ああいうのが感情だけで、怒ってるんだと思います。指導ではないから怒ることで自分のストレス発散して、ストレス発散した後に冷静になって謝罪するみたいなところですかね。周りにいません?そういう人。
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントという言葉を聞いたことがあるでしょうか?「怒り」をマネジメントするということです。怒ってはダメではなくて、怒る機会を減らして、怒るときは上手に怒る。怒りをコントロールするという考え方です。
パワハラ防止法も結構ですが、私は「アンガーマネジメント」をもっと推進して欲しいと思います。
なぜなら、パワハラ防止法は名の通り「防止法」、その前に原因となる「怒り」をコントロールする「アンガーマネジメント」を実施した方が元から改善できると思うからです。
アンガーマネジメントについては私自身ももっと深く知りたいと思っていますが、少しだけ触れてみたいと思います。
怒りによって壊れるもの
怒ることのデメリットは、「人間関係が壊れる」、「場の雰囲気を壊す」、「体を壊す」と大きく3つのものが壊れるといえます。体にもよくありません。過剰な怒りは心拍数をあげます。
人間関係、場の雰囲気。わかりやすいですね、当人たちだけヒートアップして周りの人は沈黙。声もかけられなくなる状況。そのあとの取り繕いも大変です。
先ほどのA君の事例でも、周りが口を出せなくなるのは、直接の相手ではなくても「人間関係」が壊れると思って周りは沈黙して「場の雰囲気」が壊れた状態なのかもしれません。
体に悪いというのは、実感はないですが怒りを表現するのに「頭に血が上る」っていう位だから、やはり心拍数があがって、体に良くないのかもしれません。
怒りは「伝播」する?
私自身の体験としてもう一つ、怒りが「伝播」するというのがあります。普段はそんなことないのですが息子(小5)を怒鳴り、怒ってしまうことがあったのですが、その息子が娘(小1)に対して同じように怒ったり、いじめたりするようになってしまい、自分を見ているようで大いに反省しました。
それ以降は気を付けて子供たちに接してます。でも怒っちゃうんですよね。気を付けないと。。。また改めて思いました。
怒りを抑える 3つのポイント
6秒数える
怒りのピークは6秒と言われているので、6秒我慢すればある程度は抑えられるという考えです。これが一番大事で実践しやすいかもしれないですね、とりあえず6秒我慢!
怒りを点数化する
「この怒りは〇点」のように、怒りを点数化して冷静に判断する。
深呼吸する
落ち着きましょう、「ここは草原です、向こうには小さな子供たちと小動物たちが笑いながら遊んでいます」さあ、リラックスしましょう。こう考えて深呼吸するだけでついでに6秒経ってるかもしれません。
まとめ
私はある時から「怒ったら負け」という考えを持っていました、でもこれは間違いですね。
怒ったときでもそれで暴力を振るうことは勿論、声を荒げることもなく、あまり相手を傷つけないようにしてきたつもりです。でもこれは正直我慢しているだけでイライラして、ストレスも溜まります。
つまり正確には怒ってもいいけども、怒るべき時に正しく怒る必要があるということですね。
いざという時、大切な家族を守るためにも【怒り】とはうまく付き合っていく必要がありそうです。
今回は以上です、ありがとうございました。
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