仕事に失敗はつきものです
私も様々な失敗をしてきました、そんな失敗談の中でも今では笑い話になりそうな話とそこから得た教訓・学びについてです
私の仕事
私の勤める会社は機械製造メーカーで中小零細というより、町工場に近い感じです。その中で組立メインの仕事をしてます。限られたある分野ということもあって国内ではその分野では有名なメーカーのようです。
まずは私の仕事である「組立(くみたて)」とは
最近は減ったけど場合によっては中型トラック(3.5t)に機械を載せて現地に自ら運搬して出張することもあります(しかも一人の場合が多い)
これが辛い!眠い!
鹿児島まで行ったこともあります、片道1200km
陸路のみのパターンと、フェリー経由パターンもあります
こんな経験なかなかできないっ
2回の転職を得て3社目の企業ですが、今まで勤めてきた会社の中では一番楽しく、やりがいも感じられ、様々な経験(国内外の出張など)もさせていただけて、こんな私でも昇格もさせてもらったのでそれなりに信頼も得ているのかなとも感じてます。
そんな中での失敗談についてです
①出張前日の発熱(1回目)
3人チームを組んで明日から出張という夜9時。日中から発熱症状はあったものの(38度以上)体調はそれほど悪くなかったので、そのまま日中過ごしていたのですが段々と寒気を感じるようになり救急へ
そこで再度、検温すると39度を超えており時期的なこともあり検査せずに「インフルエンザです」と言われ上司に連絡
結局、出張は代役の方に行っていただけたので事なきを得ました
ここから得た教訓は、
「日々の自己管理を徹底せよ!体調がおかしいと思えばすぐ医療機関へ!」
②部品の付け忘れ
ある機械を組み上げて調整も終わりになり、あとは出荷するだけ。そして無事に出荷!
その数時間後、
カバー1枚残ってますよ
えーーーーーーーーーーー!!
通常の宅配便でも発送できたので、即日発送し納品時には間に合いましたが、現地作業者に追加工などをしてもらう手間がかかってしまい大変ご迷惑をかけました。
社内的な原因としては、
- 現場内スペースの問題(狭いので必要最低限の部品しか持ち込めない、一度に全部持ち込んで、一区画にまとめて置きたい)
- 図面の問題(完成図・設計図が線だけの図面、特に注意点・寸法など文字が何もない、情報を読み取るには自らCAD図確認や設計者へ問い合わせが必要、または一つ一つの部品の図面を確認など。これがかなり面倒)
- 部品管理の問題(この機械の部品がまだ残ってますよ、というのが目視のみ。部品持ち出し完了が個人任せなので管理しきれてない。)
- 人員の問題(経験のある人員が少ない。着手から完成までが固定の一人(または複数人)ではなく、その都度状況をみながら個人が複数案件を掛け持ちながら組み上げていくので責任が分散し結局は最終調整した人にかかりがち)
こういったことも考えられますが、私自身がもう少し確認していれば防げたというのも大きな一因ではあります。機械調整がひとつ大きな区切りになるので、安全カバー類の取り付け作業というのは後回しになるケースが多いのですが「調整が終わった!」ってことで安心してしまったのがまずかったです。
ここから得た教訓は、
「仕事の一区切りだけで終わったと安心してしまわないこと!最後まで油断するな!」
③出張直前の発熱(2回目)
これはマレーシアへの海外出張の直前(たしか前日か、前々日だったと思う)に発熱してしまったときのことです。
またまた発熱です、これまた39度を超える高熱。ですが、体調は特に悪くはなかったのでとりあえず救急に行き診察してもらう。解熱剤などを処方していただくが「インフルエンザ」ではなかったけれど上司に報告すると「出張のフライトはキャンセルして、ユーザーにも連絡するからとにかく休みなさい。」と言われとりあえず帰宅。
その後、強烈な寒気、震えでダウン。
1日寝たら回復したので、3日後に海外出張へ行きました。元のフライトはキャンセル料も発生しており本当に申し訳なかったと今でも思います。仕事は順調に終わったけど。
ここから得た教訓は、
「やっぱり日々の自己管理が大事!自分の体のことは自分しかわからない!決して無理はしないこと!」
2回とも結構重要な仕事だったので、出張直前に発熱するって体が出張を拒否してるのかしら?
④労災事案「鉄くずが目に入る」
私の会社は以前より「安全管理が杜撰」だったので(今でも徹底はされてないですが少しは改善してます)特に工具を使う時でも「安全具を装備せよ」(安全ゴーグル・安全グローブなど)というのが徹底されておらず私もそれにならい作業してました。
あるときドリルで鉄の角パイプへの穴あけ作業をしていたとき、鉄の切りくずが目に入ってしまいました。
とにかく痛くて、すぐに目を洗い流すなどしましたが赤くなってきたので最寄りの眼科医へ。
結果的に目の中に鉄くずが残っている訳でもなく、白目のところが少し火傷しているとのことで目薬をいただき事なきを得ました。火傷と聞くと大事のようですが全く問題ないそうです。実際、なんの後遺症もありません。翌日には普通に戻っていました。
それ以降ドリル作業時には、必ず安全ゴーグルを装着して作業しています。ですがそんな私を見ても装着しない人がいるのも事実です。
ここから得た教訓は、
「「会社の安全管理が杜撰」であってもそれに従うなかれ、自分の身は自分で守るべし!安全第一で作業にあたれ!」
「安全第一」は当たり前っちゃあ、当たり前なんだけど先輩上司や周りの同僚らが誰もやってないんだったらやらないのが当たり前だと思っちゃうよね
ちなみに「安全第一のあとは、「品質第二、生産第三」という続きがあるのを知ってますか?
詳細はこちら(ダヴィンチWEBより)から、どうぞ。
⑤労災事案「ドリルが手に…」
これもドリル作業中の出来事なのですが、
なんかいつもよりドリル切れが悪いな、ま、さっき力でいけたしあと少しだからこのままいくか。
ここ貫通したらダメなところだな、後ろに当て材しよう。
左利きのやりにくいところだな。
と、作業していたところドリル先端が滑り当て材支えていた右手手のひら真ん中あたりにドリルがっ!
薄手のグローブをしていたのですぐに外して確認するも、特に出血もなく、痛みもない、
え?刺さったよね?
と、思ってすぐ近くにいた上司に「スイマセ…ん、ドリル、手に刺して、、しまいま、、した。」言いながらも貧血で立っていられなくなりしゃがみ込む私。血の気が引くとはこのことです。すぐに近くの整形外科へ。移動中に車内ですぐに落ち着きを取り戻しましたが、診察してもらうと「すぐに大きい病院へ行った方がいい」と言われ更に移動。
中央病院に行き診察してもらうも「貫通はしてないけど、中にグローブの物と思われる異物が残っているので取り出すのに手術が必要」と言われその日のうちに手術することになりました。
貫通はしてなかったのですが深かったため手の甲側を切開し異物を取り出す手術をしました。また幸運だったのは「骨・血管・腱・神経」全てをギリギリ(数ミリ)のところで避けて刺さったので後遺症もなくすぐに手術2日後には職場復帰しました。
もしそれらに刺さっていたら、
- しびれが残ったり、
- 痛みを感じなくなったり、
- 動かしにくくなったり、
- リハビリが長引く
これらの可能性があったそうです、先生曰く「手は人間の体でも複雑な動きをするところだから、集中している所」なのだそうです。ほんと「不幸中の幸い」とはこのこと。
私は先生のことを心の中で「ミスターハンド」と呼んでいます、いやドクターか。
持ってる男。傷跡もほぼ目立たない。
ちなみにこの日の午後から出張予定入ってました、やってしまいました。
ここから得た教訓は、
「いつもと違和感を感じればそれに対する対策を講じよ!慣れは最も危険なサインだ!」
それ以後、社内的には設計段階で穴を追記し、前工程で穴があくようになって、組立工程であける穴の数はかなり減りました。めでたしめでたし。
まとめ
こんな感じで失敗の数々をしている私です、細かい失敗をあげたらキリがないのですが仕事をする上でよく聞く教訓てやっぱりそうなんだなと改めて感じました。
そして私に限って言うと「出張直前によくやらかす」
私の失敗は「能力の問題よりも管理の問題」な気がします。とは言え組織を変えたりするのはなかなか難しいと思うので自分で出来る管理に気を付けていきたいですね。特に「安全第一」はしっかり守っていきたいですところです。
「体が資本」ですからね、あなたの代わりはいない!
こんな経験はしない方がいいので気をつけないといけないですね、みなさんもお気を付けください。
では今回は以上です、ありがとうございました!
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