ビビりです。
先日、「社内人事評価面談」なるものがありました。
この「社内人事評価面談」とは私が思うには、
「社長・常務・社員1名」の3者面談方式で行われる「給料アップのための自己アピールの場」というところです。
その中で社長の方から熱いメッセージとして「役職者をプレイングマネージャーとして・・・」というお言葉があったのですが・・・
私は「プレイングマネージャー」とは【超】が付くほどの出来る人であれば、その効果は絶大だと思うのですが大多数の凡人においてはただ個人への負担を増やして非効率なだけだと思っています。(あくまで私感ですが)
その割に響きはいいですよね「プレイングマネージャー」(※以下PM)
そこで今回は、中小企業で役職者をPMにすることのメリット・デメリットについてお話しします。PMとは、現場で実務をこなしながらチームのマネジメントも行うポジションです。このスタイルが特に中小企業でよく見られますが、その影響について詳しく見ていきましょう。
プレイングマネージャーとは?
PMは現場のプレイヤーとしての役割と、マネージャーとしての役割を兼任するポジションです。プレイヤーとしては、自分の業務目標を達成し、現場の具体的な業務を行います。一方、マネージャーとしては、チームの目標達成に向けてメンバーを指導し、管理します
プレイングマネージャーのメリット
1. 現場感覚の保持
PMは現場で実際に業務を行うため、現場のリアルな状況や課題を直接把握できます。これにより、迅速な意思決定が可能となり、チームの問題解決や改善策の立案に役立ちます (引用:ミツカリ(mitsucari)) (引用:エンゲージ)。
2. チームの結束力向上
PMはメンバーと同じ立場で業務を行うため、メンバーとの信頼関係が築きやすく、チームの結束力が高まります。PMが先頭に立って業務を遂行することで、メンバーのモチベーションも向上し、組織全体のパフォーマンス向上につながります (引用:バックオフィスの業務効率化なら「マネーフォワード クラウド」)。
3. 迅速な問題解決
現場での経験を持つPMは、問題発生時に迅速に対応できる能力を持っています。現場で直接指揮を執ることで、問題解決までの時間が短縮され、業務の停滞を防ぐことができます (引用:RisonoKaisha)。
4. 部下の育成
PMは現場での実務経験を活かして、部下に対する具体的な指導やアドバイスを行うことができます。これにより、部下のスキルアップや成長を促進し、チーム全体のレベル向上が期待できます (引用:エンゲージ)。
いずれも納得のいくメリットと感じます。
特に1.が、私の肌感覚として一番のメリットだと感じます。私の現場が機械組立メインなので「組立の進捗状況」「トラブル」についての情報が早く、直接確認出来るので正確に把握できます。
プレイングマネージャーのデメリット
1. 業務過多と時間管理の難しさ
PMはプレイヤーとしての業務とマネジメント業務の両方をこなさなければならないため、業務量が非常に多くなります。このため、時間管理が非常に重要ですが、実際には多くのPMが業務過多に陥り、長時間労働となることが多いです。これにより、PM自身の生産性が低下し、チーム全体のパフォーマンスにも悪影響を及ぼすことがあります (引用:エンゲージ)。
2. 評価基準の曖昧さ
PMはプレイヤーとしての成果とマネージャーとしての成果の両方を求められるため、どちらか一方が優れていても評価が難しくなります。例えば、プレイヤーとしては優秀でもマネジメントがうまくいかない場合、評価が低くなる可能性があります。この評価基準の曖昧さが、PMのモチベーション低下を引き起こすことがあります (引用:RisonoKaisha)。
3. 長期的な視点の欠如
PMは短期的な成果を求められることが多いため、長期的な視点での施策が取りづらくなります。特に中小企業では、即時の売上や成果が重視されることが多いため、PMが中長期的な戦略を練る時間やリソースを確保するのが難しい状況です (引用:管理職研修・育成ならストレッチクラウド)
4. 指導力の不足
PMに任命される人材は、プレイヤーとして優秀であることが多いですが、必ずしもマネジメント能力に優れているとは限りません。プレイヤーとしてのスキルはあっても、指導力やリーダーシップが不足していると、チーム全体の成長が停滞する可能性があります (引用:RisonoKaisha)。
5. 自身のスタイルの押し付け
PMは自分の成功体験を基に指導を行うことが多く、これが逆に部下に対するプレッシャーや反発を招くことがあります。部下の特性や業務環境を考慮せずに、自分のやり方を押し付けることで、チームの士気が低下する可能性があります (引用:管理職研修・育成ならストレッチクラウド)。
これはもう何と言っても1.です。
「あの人にお願いすれば・・・」
「あの人ならやってくれる・・・」
「よく分からないけどあの人に聞いてみて・・・」
怒らないから自分でやってその結果だけ報告してくれ!
と思うけど言えないビビりです。
ま、確かに勝手になんでもやられても困るのですが・・・その判断のハードルが低すぎてすぐ人に頼ってくるんでしょうな。
おわりに
プレイングマネージャーには、現場感覚の維持やチームビルディングなどのメリットがありますが、業務過多や評価基準の曖昧さといった重大なデメリットも存在します。なかでも個人への業務過多・業務集中が一番のデメリットと考えます。これによるストレスやマルチタスクによる注意力の散漫が懸念されます。中小企業がプレイングマネージャーを採用する際には、これらのデメリットを十分に理解し、適切なサポート体制を整えることが重要です。
私自身が現在、現場に身を置いて
「納期調整、社内外のメンテ対応、書類作成、進捗確認など」(マネージャー)をおこないつつも
「機械組立作業、調整、リフトで機械の積み下ろし、出張納品など」(プレイヤー)もしています。
ありがたいことにそれなりに評価はされているようですが、マルチタスクになり注意が散漫になっているのも事実です。正直何か大事なことを忘れているのではないかと毎日不安です。
もっと「任せる力」があればいいのかもしれませんがなかなか難しいところです。
プレイングマネージャーの役割は多岐にわたり、そのバランスを保つことが重要です。ぜひメリットとデメリットを踏まえて、最適な方法を探ってくださいね!
と、いうわけで今回は以上です。
ありがとうございました!
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