2022年の1月から3月までの電気料金が連続で4万円を超えてしまいました!
「いくらなんでも高くないか?」と思ったので詳細を調べてみました
まず4万越えの明細がこちら!

「北陸電力」の「ほくリンク」というサービスで毎月の明細がオンラインで通知がきて見ることができます
これが結構便利で、ポイントもつくのでお得です。おススメします
新規加入は無料です、特に料金もかかりません
4万円越え電気料金があまりにも衝撃だったので、Twitterにも。
特に1月が
47,195円
(3080kWh使用)
という、過去最高の電気料金を叩き出してしまいました
我が家の状況
ちなみに我が家の家族構成と電力プランなどはこんな感じです
- 家族構成
…4人家族
(夫婦共働き・子2人(小学生)) - 電力会社
…北陸電力 - 夜間料金の安いプラン
…エルフナイト10プラス - 築10年の一戸建て/オール電化
- 冬期間(12月~4月頃)は蓄熱暖房機使用
冬期間の蓄暖の使い方は例年12月頃から電源を入れ出して、寒さが増してくると徐々に設定温度・蓄熱量を上げていく。
それにつれて電気料金も一段とあがるという感じでした
例年だと蓄暖を使いだすと一気に月2万円台後半~3万円台になって電気料金が上がっているという感じでした


それでも今までは高くても月3万円台、年間では月平均2万5000円台には収まっていました
それが2022年1月に最高額4万7000円を突破し、今年4月までで過去1年間の月平均は3万円を超えています
すでに実質2%程度の節約術も使ってますが、とにかく高い!(年間で約6960円の節約)
業界最安値圏の電気料金に挑戦!【サステナブルでんき】

電気料金プラン見直しを勧める電話が…
衝撃の電気料金を叩き出したあとしばらくして、「北陸電力」さんから一本の電話が…

電気料金プランの見直ししてみませんか?
現在のプランと料金はおいくらくらいでしょうか?

エルフナイト10プラスで
冬は高くて今4万円超えてます

高いですね
「8人」家族様
ですか?

…いえ、夫婦と小学生2人の4人です

残念ながら
ご紹介するプランはございませんね
引き続き宜しくお願いします
失礼致します…ツー

ですよねー!
8人家族と間違われた…
※おそらく2世帯住宅と思ったのだろう
単純に我が家は使用量が多いのだと思います。
まずは「節電の意識が大事」ということですな

昨年の同時期と比較
でも、間違いなく2022年の冬は電気代が高いという印象
そこで昨年(2021年)同時期と比較してみました


確かに2022年の方が使用量は多いです
なので電気料金も高い、これにはちょっと理由があって
「今年は蓄暖強めに使ってみよう!」
というコンセプトのもと、設定温度と蓄熱率を例年よりも早い時期から上げて、ファンの稼働時間も増やしていたためだと思われます
エアコンも併用して使っていて、おかげさまでこの冬は家中いつも暖かく過ごせましたが…
昨年比で見てみる
明細を元にもう少し詳細に確認してみます。
昨年との「差と増加率」で「電気料金」と「使用量」を見てみました
昨年比 増加率 | 2022年電気料金 (昨年比:差額/増加率) | 2022年使用量 (昨年比:差額/増加率) |
1月 | 47195円 (+8026円/+20.49%) | 3080kWh (+60kWh/+1.99%) |
2月 | 44517円 (+15339円/+52.57%) | 2785kWh (+434kWh/+18.46%) |
3月 | 45407円 (+17014円/+59.92%) | 2813kWh (528kWh/+23.11%) |
むむっ
いずれの月も
「使用量の増加率に比べ料金の増加率の方が高い」
つまり
「電気代が上がっている」
ということに他ならないと思います
ここで注目すべきは
「1月」の使用量と電気料金
使用量は1.99%の増加にも関わらず
電気料金は20.49%の増加
約10倍の差があります
何が起こっているんだろうか?
もう少し掘り下げて調べてみる必要がありそうです
もっと詳しく明細を見てみる
電気料金と使用量についてもう少し詳細に調べてみました
時間帯別単価
エルフナイト10プラスでは時間帯によって、電気料金が違います
- 夏季昼間(7月1日~9月30日)
※昼間…平日の午前10時~午後5時
…34.57円 - 他季昼間
…31.54円 - 夜間
※午後10時~午前8時まで
…11.09円 - 朝夕
※平日の午前8時~10時、午後5時~10時
※休日の午前8時~午後10時
…22.20円
注…休日は「北陸電力」が約款に定める休日等をいいます。
オール電化で共働きの我が家は日中の電気代単価は高めですが、その分夜間の単価は安くなってます
2022年4月から料金変更、その影響は?
そして、2022年4月1日からは、
夜間単価が高くなって、昼間単価は安くなる(朝夕は据え置き)
割引率は下がって、割引上限額は上がる(お得さはダウン)
時間帯と新旧単価比較 | 旧単価 (円) | 新単価(2022.4.1~) (円)[差額/割合] |
昼間時間(夏季料金) | 34.57 | 33.07[-1.47/4.2%減] |
昼間時間(その他季料金) | 31.54 | 30.04[-1.5/4.7%減] |
朝夕時間 | 22.20 | 22.20[±0%] |
夜間時間 | 11.09 | 12.07[+0.98/8.8%増] |
結局、冬期間の夜間時間帯の使用量が8割ほどなので、このままの使い方でいけば2023年の冬は100%間違いなく
「電気代が5万超える!」
ということが判明しました
2023年の冬をシミュレーションしてみた…
使用量が一番多かった2022年1月の使用量を当てはめてシミュレーションしてみました
その結果がこちら!

5万4940円!!!!
やばい、やばすぎる
月収の5分の1が電気代になってしまう!
※実際の2023年1月の電気料金は7万円を超え、過去最高額となりました。詳細についてはこちらの記事で
「時間帯別単価」は影響していない
ここで話を戻し、前項シミュレーションでの単価が適用されるのは「2022年4月」からなので、2021年~2022年の料金には「時間帯別単価の値上げ(値下げ)は影響していない」はずなので、別の要因があると考えられます。
つまり「時間帯別料金」の変更以上に上がる要因があるのです
それが「燃料費調整額」
次へつづく
「燃料費調整額」について
燃料費調整額は、平均燃料価格算定期間ごとの平均燃料価格が基準燃料価格 (21,900円/kl) から変動する場合に、当該平均燃料価格に基づき算定された燃料費調整単価を、対応する燃料費調整単価適用期間の使用電力量に適用して算定します。引用元「北陸電力」HPより
前項でのシミュレーション結果の項目の中にも
「燃料費調整額」というものがあります
簡単に言うと平均燃料価格を
上回ればプラス(徴収)に
下回ればマイナス(割引)
に調整するというものです
これがジワジワと上がってきているのです考えられる理由としては、
- ロシア・ウクライナ情勢
- 円安
- 燃料費の高騰
というところだと思います
「燃料費調整額」の適用単価は毎月変動しているので、今後も要チェックです
上限額について 問い合わせてみた
※一定の上限額がありますが、撤廃の可能性もある。具体的な数値・金額については調査中
チャットで
まずは、チャットで問い合わせた結果がこちら

「上限が設けられており、極端な変動とならないようになっています」
とのことですが、おそらくこれは「月々の変動額の上限」で実際の単価の上限ではないように思います
メールで
チャットではよくわからなかったのでメールにて問い合わせてみました。
(原文そのまま、一部伏字・省略してます)
●● 様
北陸電力富山支店営業部 営業担当 ●●と申します。
当社HPよりお問い合わせをいただきました内容について、ご回答いたします。
お問い合わせ・ご意見の内容
ご質問させていただきます
「燃料費調整額」についてですが、
具体的に「1kWh=何円以上は上がらない」という上限はあるのでしょうか?
恐らく「月で極端な上昇しないための上限はある」というニュアンスでしたが
「月の上限値が何円まで、また最大の上限値が何円以上は上がらないという上限があるのかとその数字がいくらか」という質問です
また上限の撤廃の可能性もあるのでしょうか?
===========================================================
●●様のご契約「エルフナイト10プラス」においては、
燃料費調整単価に上限は設けておりません。
詳しい金額等につきましては、当社HPにて毎月末に翌々月の単価が発表されますので、
よろしければそちらをご覧いただければと存じます。
そのほか何かご不明な点等ございましたら、いつでもお問い合わせくださいませ。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ということでした
「燃料費調整単価に上限は設けておりません。」

おう!天井知らずってか!
月々の上下限の幅については回答いただけなかったですが、私の契約内容では「単価の上限はない」これだけでもかなりショッキングです。
過去データを見てみる
「燃料費調整額」推移を過去のデータからグラフにしてみました

赤グラフはマイナス(割引)
青グラフはプラス(徴収)を表しています
上記グラフは2020年5月~2022年6月までのデータですが、割引されていたものから徴収されるようになって更に単価が上がっていってるのが一目瞭然です
つまり私が気になっていた2021年と2022年の1月では、
2021年の1月(-1.01円(割引))に対し
2022年の1月(+1.47円(徴収))
その差2.48円なので、
使用量が約3000kWhだったから
2.48(円)×3000(kWh)
=7440円
の差が生まれたことになります

どおりで高くなってる訳だぜ
でも、理由がわかって
スッキリもした
ということで、電気料金に大きな差が生まれたのは「燃料費調整額」が大きく関わっていることがわかりました。
そして2022年6月の単価は5月よりさらに上がることが決まっています
このまま今度の冬まで単価が上がり続けて、
※一定の上限額がありますが、撤廃の可能性もある。具体的な数値・金額については調査中
(追記)2022年5月12日 更新
”メールにて北陸電力に問い合わせたところ、
現在の契約内容では「上限額は設けていない」との回答を得ました”
例えば1kWhあたり、6.0円程度になったとして(上限額がなかったとして)月の使用量が3000kWhだとすると「燃料費調整額」だけで
6.0円×3000kWh=
1万8000円!!!!
ということも考えられる訳です

やば!
安定した燃料供給を願うばかりです
国内最大級の電力比較サイト【エネチェンジ】はこちらから

「再生可能エネルギー発電促進賦課金」について
もう一点気になる項目が「再生可能エネルギー発電促賦課金(ふかきん)」と言われる負担金。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度は、平成23年8月26日に成立した「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」にもとづき、太陽光、風力など再生可能エネルギーにより発電された電気について、一定期間・固定価格で電気事業者が買い取ることを義務付けるもので、平成24年7月1日に開始されました。 同制度にもとづく買い取りに要した費用は、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」として全国一律単価により、電気のご使用量に応じて全てのお客さまにご負担いただいております。引用元「北陸電力」ホームページより
再生可能エネルギーの買取費用を電気代から徴収するっていう感じです
こちらもジワリと上がってます
2022年5月からは「1kWhあたり3.45円」となります
でも払わない訳にもいかないので払います、こちらは毎月ではなく毎年更新されています
気になる方はこちらからチェックしてみて下さい
※「北陸電力」該当ページへジャンプします
おわりに
今の生活から「電気なし」というのは、「ほぼ不可能」だと思います
でも節電することは可能だと思うのでとにかくすこしでも節電を心掛けたいですね
値上がりの大きな要因はやはり
「燃料費調整額」
これがなんとか落ち着いて欲しいですね
そして節電が大事!
電気料金比較サイトの紹介も本記事のあとに紹介しています
無料で即試算できるので、ぜひ一度お試し下さい
と、いうわけで今回は以上です
ありがとうございました!
電気料金比較サイトの紹介
電力会社切り替えも電気代節約になるかもしれないので、比較サイトを下記にご紹介します
電気料金の明細があると、より詳細に・かんたんに・素早く結果がでます
ぜひ一度、お試しください
シミュレーションの際に注意点としては
「入会時や初年度の特別割引またdポイントなどのポイント還元を考慮したら今より節約できる」
という料金表示を元にお得に見せている場合があるので
(それでもいいと思われる方もおられるかもしれませんが)
あくまで「電気料金」が安くなっているかどうかをそして「翌年以降も安いのか」どうかをよく見極めて結果をみることです
エネチェンジで電気代を見直す



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